保育園や幼稚園も大切な命を預かっているということを改めて強く意識してほしい
以前、幼稚園バスの置き去りによって、一人の幼児が亡くなってしまうという悲しい事件があったわけだけど、是非とも保育園や幼稚園には第三者的な立場から危険な場所がないかをチェックする監視機関が必要に思われる。自分たちだけでは気づけないリスクもきっとたくさんあるからだ。もちろん、自分たちだからこそ気づけるリスクもたくさんあるだろう。
だから、インシデントやアクシデントが起こった時は報告する義務を取り付け、それらの情報を収集し、インシデントやアクシデントを減らしていく、理想としては0にする努力が必要である。
ひとりの子どもが亡くなってしまっている以上は。
今回はまさにハインリッヒの法則で、前回の記事でも紹介したが、バス置き去りというのは他の保育園や幼稚園でも起きており、全体的に見てもヒヤリとする場面はこれまでいくつもあったことだろう。
今回の亡くなった事件はまさに最悪のケースが起きてしまった典型的な例で、これまでも置き去りは起きていたが、見過ごされてきていたに違いない。
まさか死ぬとは...ときっとそんな理由でだ。
置き去りが死につながるとは想像もしていなかったのかもしれない。
あるいは人の命を預かっているという大切な認識が欠けてしまっていたのかもしれない。
置き去り自体リスクという認識もなかった可能性がある。それがインシデントやアクシデントになるという認識も。
保育園や幼稚園にはこれまでの認識を見直してもらう必要があるかもしれない。
医療現場とは異なるかもしれないが、保育園や幼稚園も大切な命を預かっているという部分では同じである。これからはインシデントやアクシデントの報告が必須だ。医療現場は医療ミスで死なせてしまうわけにはいかない。保育園や幼稚園もミスで死なせてはいけないと改めて意識してほしい。
あらゆる危険性を考慮して、保育園や幼稚園のあり方を見直してほしい。些細なことでもインシデントやアクシデントは記録するようにしてほしい。インシデントやアクシデントが起きた時に隠蔽するようなことは決してないように、そんな体制が確保されるようにしてほしい。なぜなら、どんな些細なことでも、もしかしたら最悪のケースにつながる場合があるからだ。
今後また大切な命が失われるというようなことが無くなることを切に願う。